東大王から見る世の中の縮図

最近、東大王という番組をみた。

賢い東大生と芸能人が戦うクイズ番組だ。

 

この番組の中のあるシーンが非常に印象に残った。

それは三択の問題が出され、その回答が三本のフラッグとなって回答者の前に置かれる。そしてその正解のフラッグをどっちが早く取れるかというものだ。

この問題に対して、芸能人は東大生に基本的に問題を解く速さだったり、そもそも問題を解けるかどうかという点で絶対に敵わない。

そうなった時に、芸能人チームは東大生の手の動きを見る。東大生が取ろうとしたフラッグを先に取ろうとするのだ。こうすることで問題が分からなくても、その動きから正解を予測し、東大生を倒そうとする。

これは一見有効な手段のように思える。

しかしそんな中、東大生の伊澤くんと柴田理恵の対決でこんなシーンがみられた。東大生の伊澤くんは正解がわかった瞬間にまず、不正解のフラッグにゆっくり手を伸ばす。

すると芸能人チームの柴田理恵は、その動きをみて、素早くそのフラッグを取る。そしてその後伊澤くんはゆっくり本当の正解のフラッグを掴んだ。

 

こんなことをやられたら芸能人チームに勝ち目はゼロになってしまう。

もし、東大生の手の動きから情報を得るのではなく、分からなくてもかんでフラッグをとれば勝てる確率は3分の1もあるのに、それをゼロにしてしまう。

 

本当に答えを知っている人と情報を持たざる人の間にはこれだけの違いが生まれる。

 

いろんな有名な実業家のような人が言う。「自分で考えろ」と言うことはこう言うことだと思う。人に聞いてどうした方がいいとかこれが絶対当たるとかそんなものを当てにしてる奴は結局この時の柴田理恵と同じように結局、どこかでつまづく。そもそも初めの道すら合っていないかもしれない。そう言う点ではまだ、盲目的に、自分の勘だけで決めた道の方が、可能性は低いにしろ、誰かの言うことについて行くよりはよっぽど可能性が高いように思える。

 

僕はどんな状況でも自分で考える。考えなければならない。